ERICニュース835号 2023年1月22日 ともにより良い教育をすべての人に
2023年 01月 22日
(文責: かくた なおこ 角田尚子
http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09 FBも)
一月も下旬。今日は、娘の誕生日! 子年のあの日は、田端跨線橋の上はガチガチに雪が凍りついていて、恐る恐る足元を踏みしめながら歩いたことを思い出す。妊娠五ヶ月で胎児の自立心と自律的母体からの必要な支援吸収システムに驚愕した後は、本人任せ。なすがまま。
ラマーズ法で出産すると言う助産師さんだったが、そうなのか?単なる呼吸法じゃないのか? と疑問は湧くが人生初めてで最後の体験として、ま、いいか。いまさらどうすることもできないし。と、時間はかかりつつ、無事出産。直後、アイスノンの大判をお腹に乗せられて驚愕。子宮の回復を早めるとか。いいのか、ほんと?
手伝いに来てくれていた母に励まされ、母乳を与えることに成功。助産院でもらって粉ミルクの小さな缶は、出番なしで終わった。夜もよく寝るし、6月くらいに一度母乳不足の危機に遭遇するも、西野式乳房マッサージに通い、乗り越えた。ちょうど一年で離乳。それ以外、苦労した記憶は、全くない。そんな子育て期を支えてくれた娘の父親、長期に預かってくれた両親、そして義父母に感謝である。
何によらず、苦労せずに、生きてきたわがままな人生。だと思っていたのに、いまや、わがままMax時代に突入しているではないか。林業期。80代半ばまでは、きっと今のような体力、気力で行けるに違いない。母のように。
ERICに、そして教育に貢献できることとは何か。今年はそれを形にしていきたいと思っている。
◇◆◇ERICニュース835号 目次 ◇◆◇
◆◇◆1. 2023年 PLT定例会TIO=Take it Outside!
◆◇◆2. 国際理解教育詩歌賞に向けて ことばを磨く
◆◇◆3. 2022年度 ERIC主催研修の予定
◆◇◆4. with ERICこれまでの活動
◆◇◆1. 2023年 PLT定例会TIO=Take it Outside! ◆◇◆
PLT定例会TIOat小石川植物園の第一回を元日に行いました。また、これまでのPLT定例会開催日、1月7日にZOOMで検討会を行いました。今年の予定では、アクティビティの野外での実践を目標としながら、「開いていく」ために、以下のような手順で進めようと思っています。
1. ERIC事務所を拠点に、PLT定例会のZOOMミーティングを開始する。
PLT定例会
Zoomミーティングに参加する
https://us04web.zoom.us/j/75102007985?pwd=a3cwZ0NhVEdlUWlOaEtVdllMUjBzUT09
ミーティングID: 751 0200 7985
パスコード: nwE6DX
2. そこに角田のiPhoneも入り、その日のPLT環境箱TIO ZOOMミーティングIDとパスワードをお伝えする。
iPhone主催のミーティングは「ホストより先に入る」ことができる設定にしておき、iPhoneKakutaがコントロールする必要がないようにしておく。
3. ERIC事務所から小石川植物園までは自転車で移動するが、PLT定例会zoomに声だけのレポートを送る。
4. 小石川植物園前から、iPhoneKakutaミーティングを開始する。(45分)
5. ZOOM動画はスタビライザーなどの撮影条件によって、考慮する。リール動画、スチル写真は、もう一台のスマホで撮影する。
6. 今後の予定
一日が、月曜日、水曜日になる日は午前中先約があるので、午後になります。TIOはTake It Outsideの略です。
■2023年 PLT定例会TIO実施予定
2023年1月1日日曜日12/28-1/4小石川植物園休園日
1月7日 土曜日 9時から45分間、PLT定例会実施。
2023年2月1日 水曜日13時-15時、PLT定例会開始13時、その後小石川植物園に移動
2023年3月1日 水曜日13時-15時、PLT定例会開始13時、その後小石川植物園に移動
2023年4月1日 土曜日 10時-12時、PLT定例会開始10時、その後小石川植物園に移動
2023年5月1日 月曜日 13時-15時、PLT定例会開始13時、その後小石川植物園に移動
2023年6月1日 木曜日 10時-12時
2023年7月1日 土曜日 10時-12時
2023年8月1日 火曜日 10時-12時
2023年9月1日 金曜日 10時-12時
2023年10月1日 日曜日 13時-15時
2023年11月1日 水曜日 13時-15時
2023年12月1日 金曜日 10時-12時
iPhoneKakutaのzoomミーティングは事前にスケジュール登録ができるので、随時、このメーリングリストと、FBのPLT環境交流箱でお知らせする予定です。
2時間となっていますが、その間の45分程度ということになります。これも、色々と工夫していきたいと思います。ZOOMミーティングの「録画開始」ボタンを忘れないようにしたいと思います。
■PLT2021ガイドの勉強から
2021年、PLTのガイドブックがリニューアルされ、『Explore Your Environment あなたの環境を探索しよう!』というタイトルで出版されました。特徴は、アクティビティの数が大幅に削減されたこと、そして、概念での章立てから対象学年別の三部構成になったことです。ほとんどのアクィビティは2009年版にも所収されていたものですが、修正されたり、合体したりしたものもあります。全く新しいアクティビティは6本でした。2021年度はそれらの新しいアクティビティの翻訳をPLT学習会で進めました。
ガイドのエッセンスはこちらからご確認ください。
https://docs.google.com/document/d/1VPggKIT6TlTvv_Q-j4m16QwA_iarkSJP9GXCFhMY_Lo/edit?usp=sharing
新しいアクティビティの翻訳版もこちらのフォルダーから見ることができます。
https://drive.google.com/drive/folders/1w2MgjWfDaLjjNPiZCq1rH3kAGWu_M6b1?usp=sharing
◆◇◆2. 国際理解教育詩歌賞に向けて ことばを磨く ◆◇◆
国際理解教育詩歌賞の創設に向けて、これまでの実践で培ってきた言葉の力を、整理しておきたいと思います。
■ファシリテーション道具箱 基本的にプログラムに入れておきたいもの、活用したい、共有しておきたいスキル
・サークルタイム 全員がお互いが見える関係で、
・疑問、備忘、用語解説のコーナー
・話し合いの心掛けの共有
・傾聴のトレーニング
・ノートテイキングの時間
・全体共有を「個人」「ペア」「グループ」のどれからするか
・全体共有の発言を板書する
■ファシリテーター技の言葉
・ファシリテーションは未来へのプロセスファシリテーター
・学ぶということは変化するということ
・参加者を信頼する。
・アクティビティに語らせる
・違和感、対立は学びのチャンス
・アクティビティはねらい、ブログラムはねがい
・ていねいにふりかえる
・参加者に時間をさしあげる
・ペース、スペースは参加者のもの。
・場のオーナーシップは参加者にある。
・「ありがとうございます。」発言に対して、共有してもらえることに対して感謝。
■大人の学習者の特徴を踏まえる:
・学習、参加の動機づけ 仕事に役立つものを得たい
・銀行型の学びは得意
知識の量で測られる学力ではなく、コンピテンシーで測られる学力への変化に対応できていない。
変化すること=価値観の変容につながる学びに対する恐怖が、ベテランであるほど、強い。
■参加型に抵抗感を持つ参加者
・三高の人々 学歴が高い、肩書きが高い、年齢が高い
社会的地位が高い扱いに慣れている人たちは、参加型という平場に立つことで、「下げられた」と感じる。
グループの中で発言するのではなく、ファシリテーターを捕らえて話そうとする参加者。
自分の発言に対するファシリテーターからの承認を得て、グループ内での発言力を高めようとする参加者。
ファシリテーターから「正解」を得ようとする、引き出そうとする人。
■ファシリテーター技の言葉で検索
https://ericweblog.exblog.jp/239076346/
■「国際理解教育賞」のアイデア
2022年6月の総会で、ERICの資産で国際理解教育賞のような、表彰制度を限定三年などの方法で行おうというアイデアが出ました。アジア女性基金が解散する前に行ったような方法です。もちろん、資産は比べるべくもありませんが、別の課題もあります。
表彰するためには、「Good Practice」をしている個人や団体を調べる、あるいは情報収集する必要があります。自薦を含めて推薦方式にするか、公募にするか。それらの中からどういう基準で選ぶのかなどを検討する必要があります。ERICの枠を超えることができるかどうかが、課題になることでしょう。
もっと未来につながるものにしたい。
そんな時であったのが河野裕子さんの短歌でした。人生で初めて、百人一首を除いて、短歌を覚えました。言葉が胸に迫りました。
https://ericweblog.exblog.jp/241641591/
言葉は過去から来ているのに、いまに、そして未来に心を紡ぎだす力があると思いました。そんな言葉たちに出会える場を作りたいと思いました。
「国際理解教育and You詩歌賞」
短歌ではなく詩歌としたのは、和歌でも短歌という形態でもなく、もう少し自由でいいと思っているからです。しかし、エッセイコンテストや実践報告でもない、練り上げられた言葉が欲しい。
標語を公募するのはよくあると思います。しかし、標語は模範解答しか集まらない。もっと、肉声に迫って欲しい。そのために「詩歌」としています。
国際理解教育というと幅広いので、部門を設定したいと思います。行動化につながるようにEEAAの四部門を設けるのはどうだろうか? EEAAというのはえんぱわめんと堺が出版した『エンパワメンターへの道しるべ』で紹介した援助職の四分類です。
・エデュケーター 教育を通して人を支援する
・エンパワメンター 個人に寄り添い、その力の発揮を支援する
・アドボケイター 子ども、女性、など社会的弱者の声を社会に届ける
・アライ 社会の日常の中で、差別、抑圧を「見逃さず」、即座にその場で指摘する「味方」になる
これらの行動につながる詩歌を集めたいのです。もちろん、葛藤やとまどい、動けない自分への不甲斐なさなどもあると思います。うまく行ったことからだけ、わたしたちは学ぶのではありません。失敗からも学べるのではないでしょうか?
ネットのGoogle Formなどの機能を使って募集したいと思います。大賞などにはもちろん賞金を出します。大賞を選ぶ方も依頼する必要がありますね。
などなど、2023年度の行動計画として、総会までに骨子をまとめていきたいと思っています。
言葉の力。
国際理解教育をすすめる力となる言葉を、ご一緒につむいで、行動への道しるべとしたいのです。
■ 社会を変えていくための理論
·人間の性質を考慮する
·権力を理解する
·権威や真理を理解する
·社会問題の原因
·社会を変えていくための個人と組織の役割
·変えるのは可能か、そしてビジョンは
·変化のしくみと変化の可能性
◆◇◆3. 2023年度 ERIC主催研修 予定◆◇◆
2023年度の主催研修の日程です。
前期 【テーマ: ESDイシューズについて学ぼう!】
3つのテーマから課題に気づき、問題解決に取り組む
国際理解 2023年6月24-25日
環境2023年7月29-30日
人権2023年9月23-24日
後期 【スキル: ESDコンピテンシーを育てる!】
3つのキー・コンピテンシーで問題解決の力を高める
わたし2022年10月28-29日
あなた2022年11月25-26日
みんな2023年 1月27-28日
TEST教育力向上講座は2023年3月末開催予定です。
【教育力向上講座=一年のふりかえりと次年度に向けた心がけ=】
2024年3月 TEST Teachers and Trainers Effective Skills Training
対面式、オンライン、その混合、いずれの方法でも、オンデマンドで少人数でも開催致しますので、以上の日程にかかわらず、ご相談ください。
■割引制度、ご活用ください。
2021年度も引き続き、ERIC Next、新事務所での開催については「リピーター割引」「学びの共同体割引」を設けます。これまでERICの主催研修を受講したことのある方は参加費を半額の1万円。リピーターの方を含む複数人の方3人まで、3万円。宿泊も三人の方まで対応可能です! ご相談ください。
■オンライン参加の場合は、参加費は一日5000円です。
■一泊二日の12時間研修、その他6時間研修などをグループのために行うことも可能です。ご検討ください。
◆◇◆4. with ERIC ERICとともにすすめてきたこれまでの活動 ◆◇◆
ERICの「よりよい教育」のための活動、まとめてみました。
NIEDとのコラボ企画です。第一回を2022年4月16日(土曜日)16:30-18:30 に実施しました。伊沢さんの記録のまとめも入れました。
https://ericweblog.exblog.jp/241424619/
案内のチラシも美しかったです。
https://ericweblog.exblog.jp/241421995/
ERICニュースにNIEDの伊沢さんが寄稿していただいています。そちらもどうぞ!
https://esdteachusall.exblog.jp/32571641/
第二回のまとめはこちらから
https://ericweblog.exblog.jp/241513921/
第三回
■継続中 PLT定例会
毎月、第一土曜日、午前9時から約1時間ほど、PLT定例会を開催しています。
Zoomミーティングに参加する
https://us04web.zoom.us/j/75102007985?pwd=a3cwZ0NhVEdlUWlOaEtVdllMUjBzUT09
ミーティングID: 751 0200 7985
パスコード: nwE6DX
■2021年4月8日に、PLT木と学ぼうの新しいガイドがリリースされました!
https://ericweblog.exblog.jp/240919124/
■FCスピンオフ企画「文明病 勉強会」 2015
2015年度のスピンオフ企画で「文明病」について考えました。ナオミ・クラインが気候変動の問題について、科学技術で問題解決をしようという400年以上続くマインドセットが、いま、人間らしい暮らしのみならず、地球環境まで脅かしていることを告発した『This Changes Everything!』の上映会もしました。
http://ericweblog.exblog.jp/21919196/
地球温暖化も環境全体に対する文明病と捉えることができますが、化学物質過敏症との間に「化石燃料依存由来」という共通項がありますね。
2016年1月28日 第一回
http://ericweblog.exblog.jp/22327697/
2016年2月10日 第二回
https://ericweblog.exblog.jp/22426262/
文明病の痛みは誰が負う? 2014年2月24日投稿
https://ericweblog.exblog.jp/19501478/
文明病の痛みは誰が負う? 研修記録 2014年2月28日実施
https://ericweblog.exblog.jp/19526903/
2016年度には「特権学」についての学びがありましたが、「特権」とは文明の「当たり前」の側にいること、そして、もう一つ、「青い芝の会」の行動要領に「我らは健全者文明を否定する」というのがあり、これも文明病について考えたい視点につながると思います。
■FCスピンオフ企画「犯罪弱者 勉強会」 2014
2014年度のファシリテーターズ・カレッジで学んだ方によるスピンオフ企画です。いまの刑務所に障害をもった人や高齢者などの率が高くなっているし、彼らの再犯率も高いという現状から、犯罪の被害者だけでなく、加害者も社会的弱者である場合が多いのではないかというのが、「犯罪弱者」という言葉の背景にある問題意識でした。
第一回報告と予告
http://ericweblog.exblog.jp/20483146/
第三回予定
http://ericweblog.exblog.jp/20720541/
第三回記録
http://ericweblog.exblog.jp/20840402/
【参考文献】
居場所を探して 累犯障害者たち
長崎新聞社「累犯障害者問題取材班」、長崎新聞社、2012
http://ericweblog.exblog.jp/20799450/
■民主主義の学校のまとめはこちら。
http://ericweblog.exblog.jp/20978542/
■「民主主義の学校」など、これまでの連載をまとめました。
http://ericweblog.exblog.jp/21067171
■アクティブな教育を実現する対話と共考-ESD的教育力向上を目指して
インタビュー10 本、ブログ http://ead2011.exblog.jp/
■リスク・コミュニケーションを対話と共考の場づくりに活かす
日立環境財団からの助成金プロジェクトおよびテキストの翻訳
http://focusrisk.exblog.jp/
■PLT Focus on Forest 一部翻訳 「森の健康診断」
ForestHealthCheck.pdf ERICホームページにアップ予定
■PLT大学生ショートプログラム
http://www.eric-net.org/news/PLTForestNova2014.pdf
■Learning to Care
http://ericweblog.exblog.jp/18988618/
■平和の文化への道を拓く平和教育 翻訳プロジェクト
http://pepathway.exblog.jp
■インフォグラフィックス研究会(ERIC主催)
■ゆるキャラ「リカリン」
■PLT 『世界の森林』 Forest of the World
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(特定非営利活動法人)国際理解教育センター
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blog 「 ESD ファシリテーター学び舎ニュース http://ericweblog.exblog.jp/
blog 「PLT 幼児期からの環境体験」
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blog 「リスク・コミュニケーションを対話と共考の場づくりに活かす」
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blog アクティブな教育を実現する対話と共考-ESD的教育力向上を目指して
http://ead2011.exblog.jp/
blog 平和の文化への道を拓く平和教育 翻訳プロジェクト
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