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ERIC News 837号 ともによりよい教育を目指して 2023年2月5日

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(文責: かくた なおこ 角田尚子

http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09  FBも)

 2月1日のPLT定例会/環境交流箱take it outside at小石川植物園は、わたし自身の都合で、1日早い1月31日火曜日に実施しました。特に、どのアクティビティをするか、決めることなく、寒さの中、風除けのため温室を訪ねたり、ブラブラと歩いていました。落ち葉かきの職員さんたちが立ち働く中、それまで無臭であった風景の中に、ふっと匂い立ちました。
 かき乱された落ち葉からの香りでした。冬枯れの、カラカラした中のどこからだろうと思いましたが、湿り気が鼻をくすぐったのだと知りました。「そうだ、カラカラした冬の意外性として、嗅覚をとりあげよう」。アクティビティの方向性が決まり、「野外観察シート」を確認しました。
 一番目は「言語化」かあ。視点を持つと、場は全く違って見えてくる。「精子発見のイチョウ」と言う道案内も、匂ってくる。しめしめ。早咲きの桜を子どもたちと並んで鑑賞。何も匂わない。けどいいのだ。
 ところがです。「野外観察シート」を挟んでいたクリアファイルには、年間パスポートも挟んでいたのです! 前々から、パウチした年間パスポートはクリアファイルから落ちやすいと思っていたのに、対策していなかった! 落ち葉かきの職員さんたちの周りをウロウロ。年間パスポートを落としたことを告げて、見つけたら、届けて欲しいと伝えて。入り口で再発行はないことを確認して・・・しょぼしょぼと帰宅。
 ルンルンからショボショボ。動くって、こう言うことだよね。翌日、植物園から電話があり、見つかりましたと。万歳。






◇◆◇ERICニュース837号 目次 ◇◆◇

◆◇◆1. 2023年 PLT定例会TIO=Take it Outside!(2)
◆◇◆2. 国際理解教育詩歌賞に向けて ことばを磨く(2)
◆◇◆3. 2023年度 ERIC主催研修の予定
◆◇◆4.  with ERICこれまでの活動


◆◇◆1. 2023年 PLT定例会TIO=Take it Outside! ◆◇◆

 1月1日、7日に続き、2月の定例会を1月31日に行いました。
 zoomもFacebookも不調。何回やれば、うまくできるのか。3月の実施日にもう一度、トライします。

 実施したアクティビティは、諸感覚からは「嗅覚」、思考スキルは「言語化」を選びました。アクティビティは交点でできる。です。
https://ericweblog.exblog.jp/241716018/

 視点を制約することで、新たな発見がある。今回は、改めて、そのことを確認できました。自分一人だけだったのに、一挙に「楽しく」なったのです。わたしが参加型やアクティビティに向いているだけかもしれませんが。どなたか、同じアクティビティをやってみて、感想を聞かせてください!

■PLT定例会TIOすすめ方

1. ERIC事務所を拠点に、PLT定例会のZOOMミーティングを開始する。

PLT定例会
Zoomミーティングに参加する
https://us04web.zoom.us/j/75102007985?pwd=a3cwZ0NhVEdlUWlOaEtVdllMUjBzUT09

ミーティングID: 751 0200 7985
パスコード: nwE6DX

2. そこに角田のiPhoneも入り、その日のPLT環境箱TIO ZOOMミーティングIDとパスワードをお伝えする。
iPhone主催のミーティングは「ホストより先に入る」ことができる設定にしておき、iPhoneKakutaがコントロールする必要がないようにしておく。

3. ERIC事務所から小石川植物園までは自転車で移動するが、PLT定例会zoomに声だけのレポートを送る。

4. 小石川植物園前から、iPhoneKakutaミーティングを開始する。(45分)

5. ZOOM動画はスタビライザーなどの撮影条件によって、考慮する。リール動画、スチル写真は、もう一台のスマホで撮影する。

6. 今後の予定
一日が、月曜日、水曜日になる日は午前中先約があるので、午後になります。TIOはTake It Outsideの略です。

■2023年 PLT定例会TIO実施予定
2023年1月1日日曜日12/28-1/4小石川植物園休園日 周辺をチェック(終了)
    1月7日 土曜日  9時から45分間、PLT定例会実施。(終了)
2023年2月1日 水曜日13時-15時、PLT定例会開始13時、その後小石川植物園に移動 →1月31日 10時から12時に変更。(終了)
2023年3月1日 水曜日13時-15時、PLT定例会開始13時、その後小石川植物園に移動
2023年4月1日 土曜日 10時-12時、PLT定例会開始10時、その後小石川植物園に移動
2023年5月1日 月曜日 13時-15時、PLT定例会開始13時、その後小石川植物園に移動
2023年6月1日 木曜日 10時-12時
2023年7月1日 土曜日 10時-12時
2023年8月1日 火曜日  10時-12時
2023年9月1日 金曜日 10時-12時
2023年10月1日 日曜日 13時-15時
2023年11月1日 水曜日 13時-15時
2023年12月1日 金曜日  10時-12時

iPhoneKakutaのzoomミーティングは事前にスケジュール登録ができるので、随時、このメーリングリストと、FBのPLT環境交流箱でお知らせする予定です。

2時間となっていますが、その間の45分程度ということになります。これも、色々と工夫していきたいと思います。ZOOMミーティングの「録画開始」ボタンを忘れないようにしたいと思います。



■PLT2021ガイドの勉強から
2021年、PLTのガイドブックがリニューアルされ、『Explore Your Environment あなたの環境を探索しよう!』というタイトルで出版されました。特徴は、アクティビティの数が大幅に削減されたこと、そして、概念での章立てから対象学年別の三部構成になったことです。ほとんどのアクィビティは2009年版にも所収されていたものですが、修正されたり、合体したりしたものもあります。全く新しいアクティビティは6本でした。2021年度はそれらの新しいアクティビティの翻訳をPLT学習会で進めました。
ガイドのエッセンスはこちらからご確認ください。
https://docs.google.com/document/d/1VPggKIT6TlTvv_Q-j4m16QwA_iarkSJP9GXCFhMY_Lo/edit?usp=sharing

新しいアクティビティの翻訳版もこちらのフォルダーから見ることができます。
https://drive.google.com/drive/folders/1w2MgjWfDaLjjNPiZCq1rH3kAGWu_M6b1?usp=sharing


◆◇◆2. 国際理解教育ことばのちから賞に向けて ことばを磨く ◆◇◆
 詩歌という限定的な表現ではなく、「ことばのちから」という名称がいいと提案されました。これまでのERICの様々な「ことばのちから」を一箇所にまとめておきたいと思います。Google Formからの投稿を受け付けていきたいと思います。

前回「ことばを磨く」で紹介したのは以下のような項目でした。
■ファシリテーション道具箱 


■ファシリテーター技の言葉

■大人の学習者の特徴を踏まえる:

■参加型に抵抗感を持つ参加者

■ファシリテーター技の言葉

これらに加えて、次のような項目が既に存在します。
■ファシリテーター100の概念
■leggsフッター
■『贈ることば』『問う心』

ERICの研修参加者からもぜひ、投稿お願いしたいと思います。

■「国際理解教育ことばのちから賞」の背景
2022年6月の総会で、ERICの資産で国際理解教育賞のような、表彰制度を限定三年などの方法で行おうというアイデアが出ました。アジア女性基金が解散する前に行ったような方法です。もちろん、資産は比べるべくもありませんが、別の課題もあります。
表彰するためには、「Good Practice」をしている個人や団体を調べる、あるいは情報収集する必要があります。自薦を含めて推薦方式にするか、公募にするか。それらの中からどういう基準で選ぶのかなどを検討する必要があります。ERICの枠を超えることができるかどうかが、課題になることでしょう。

もっと未来につながるものにしたい。

国際理解教育というと幅広いので、部門を設定したいと思います。行動化につながるようにEEAAの四部門を設けるのはどうだろうか? EEAAというのはえんぱわめんと堺が出版した『エンパワメンターへの道しるべ』で紹介した援助職の四分類です。
・エデュケーター 教育を通して人を支援する
・エンパワメンター 個人に寄り添い、その力の発揮を支援する
・アドボケイター  子ども、女性、など社会的弱者の声を社会に届ける
・アライ  社会の日常の中で、差別、抑圧を「見逃さず」、即座にその場で指摘する「味方」になる
これらの行動につながる詩歌を集めたいのです。もちろん、葛藤やとまどい、動けない自分への不甲斐なさなどもあると思います。うまく行ったことからだけ、わたしたちは学ぶのではありません。失敗からも学べるのではないでしょうか?

ネットのGoogle Formなどの機能を使って募集したいと思います。大賞などにはもちろん賞金を出します。大賞を選ぶ方も依頼する必要がありますね。

などなど、2023年度の行動計画として、総会までに骨子をまとめていきたいと思っています。

言葉の力。

国際理解教育をすすめる力となる言葉を、ご一緒につむいで、行動への道しるべとしたいのです。


■ 社会を変えていくための理論

・人間の性質を考慮する
・権力を理解する
・権威や真理を理解する
・社会問題の原因
・社会を変えていくための個人と組織の役割
・変えるのは可能か、そしてビジョンは
・変化のしくみと変化の可能性




◆◇◆3. 2023年度 ERIC主催研修 予定◆◇◆
2023年度の主催研修の日程です。
前期 【テーマ: ESDイシューズについて学ぼう!】
3つのテーマから課題に気づき、問題解決に取り組む
国際理解  2023年6月24-25日
環境2023年7月29-30日
人権2023年9月23-24日
後期 【スキル: ESDコンピテンシーを育てる!】
3つのキー・コンピテンシーで問題解決の力を高める
わたし2022年10月28-29日
あなた2022年11月25-26日
みんな2023年 1月27-28日

TEST教育力向上講座は2023年3月末開催予定です。
【教育力向上講座=一年のふりかえりと次年度に向けた心がけ=】
2024年3月 TEST Teachers and Trainers Effective Skills Training

対面式、オンライン、その混合、いずれの方法でも、オンデマンドで少人数でも開催致しますので、以上の日程にかかわらず、ご相談ください。

■割引制度、ご活用ください。
 2021年度も引き続き、ERIC Next、新事務所での開催については「リピーター割引」「学びの共同体割引」を設けます。これまでERICの主催研修を受講したことのある方は参加費を半額の1万円。リピーターの方を含む複数人の方3人まで、3万円。宿泊も三人の方まで対応可能です! ご相談ください。

■オンライン参加の場合は、参加費は一日5000円です。

■一泊二日の12時間研修、その他6時間研修などをグループのために行うことも可能です。ご検討ください。



◆◇◆4.  with ERIC ERICとともにすすめてきたこれまでの活動 ◆◇◆

ERICの「よりよい教育」のための活動、まとめてみました。

NIEDとのコラボ企画です。第一回を2022年4月16日(土曜日)16:30-18:30 に実施しました。伊沢さんの記録のまとめも入れました。
https://ericweblog.exblog.jp/241424619/

案内のチラシも美しかったです。
https://ericweblog.exblog.jp/241421995/

ERICニュースにNIEDの伊沢さんが寄稿していただいています。そちらもどうぞ!
https://esdteachusall.exblog.jp/32571641/

第二回のまとめはこちらから
https://ericweblog.exblog.jp/241513921/

第三回

■継続中 PLT定例会
毎月、第一土曜日、午前9時から約1時間ほど、PLT定例会を開催しています。
Zoomミーティングに参加する
https://us04web.zoom.us/j/75102007985?pwd=a3cwZ0NhVEdlUWlOaEtVdllMUjBzUT09

ミーティングID: 751 0200 7985
パスコード: nwE6DX

■2021年4月8日に、PLT木と学ぼうの新しいガイドがリリースされました!
https://ericweblog.exblog.jp/240919124/


■FCスピンオフ企画「文明病 勉強会」 2015
2015年度のスピンオフ企画で「文明病」について考えました。ナオミ・クラインが気候変動の問題について、科学技術で問題解決をしようという400年以上続くマインドセットが、いま、人間らしい暮らしのみならず、地球環境まで脅かしていることを告発した『This Changes Everything!』の上映会もしました。
http://ericweblog.exblog.jp/21919196/

地球温暖化も環境全体に対する文明病と捉えることができますが、化学物質過敏症との間に「化石燃料依存由来」という共通項がありますね。

2016年1月28日 第一回
http://ericweblog.exblog.jp/22327697/
2016年2月10日 第二回
https://ericweblog.exblog.jp/22426262/

文明病の痛みは誰が負う? 2014年2月24日投稿
https://ericweblog.exblog.jp/19501478/
文明病の痛みは誰が負う? 研修記録 2014年2月28日実施
https://ericweblog.exblog.jp/19526903/

2016年度には「特権学」についての学びがありましたが、「特権」とは文明の「当たり前」の側にいること、そして、もう一つ、「青い芝の会」の行動要領に「我らは健全者文明を否定する」というのがあり、これも文明病について考えたい視点につながると思います。


FCスピンオフ企画「犯罪弱者 勉強会」 2014
2014年度のファシリテーターズ・カレッジで学んだ方によるスピンオフ企画です。いまの刑務所に障害をもった人や高齢者などの率が高くなっているし、彼らの再犯率も高いという現状から、犯罪の被害者だけでなく、加害者も社会的弱者である場合が多いのではないかというのが、「犯罪弱者」という言葉の背景にある問題意識でした。
第一回報告と予告
http://ericweblog.exblog.jp/20483146/
第三回予定
http://ericweblog.exblog.jp/20720541/
第三回記録
http://ericweblog.exblog.jp/20840402/

【参考文献】
居場所を探して 累犯障害者たち
長崎新聞社「累犯障害者問題取材班」、長崎新聞社、2012
http://ericweblog.exblog.jp/20799450/

■民主主義の学校のまとめはこちら。
http://ericweblog.exblog.jp/20978542/

「民主主義の学校」など、これまでの連載をまとめました。
http://ericweblog.exblog.jp/21067171

■アクティブな教育を実現する対話と共考-ESD的教育力向上を目指して
インタビュー10 本、ブログ http://ead2011.exblog.jp/
■リスク・コミュニケーションを対話と共考の場づくりに活かす
日立環境財団からの助成金プロジェクトおよびテキストの翻訳
 http://focusrisk.exblog.jp/
■PLT Focus on Forest 一部翻訳 「森の健康診断」
ForestHealthCheck.pdf ERICホームページにアップ予定
■PLT大学生ショートプログラム
http://www.eric-net.org/news/PLTForestNova2014.pdf
■Learning to Care
http://ericweblog.exblog.jp/18988618/
■平和の文化への道を拓く平和教育 翻訳プロジェクト
http://pepathway.exblog.jp
■インフォグラフィックス研究会(ERIC主催)
■ゆるキャラ「リカリン」
■PLT 『世界の森林』 Forest of the World

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by eric-news | 2023-02-05 12:17 | BQOEよりよい質の教育を目指して | Comments(0)

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